#4|IMARI 川と遊ぶ

ずっと、この街にあるもの。
歴史と暮らしを体験する旅。

#4

ずっと、この街にあるもの。
歴史と暮らしを体験する旅。

農村の営みを感じ、暮らすように旅をする。
そんな体験ができる宿があるらしい。伊万里に向かった。
田畑の真ん中にある集落にたどり着くと、その宿はあった。空気が澄んでいて、人があたたかい場所。
街では、歴史の一部を彩る純喫茶やカフェにも出会うことができた。新しい伊万里を、たくさん発見した。

記事に登場するスポット

  • 伊万里に着くと「LIB COFFEE IMARI」が出迎えてくれた。伊万里川沿いのカフェには、地元の人から若い観光客まで、たくさんの人が訪れる。伊万里焼のカップで出されるコーヒーや地元の食材でつくる料理はもちろん、オーナーの森永さんとの会話も、このカフェの名物のひとつ。
    「イタリアのベネチアに行ったとき、川沿いのカフェでティータイムを楽しむ人たちの姿が羨ましくて。伊万里でも、そんな贅沢な時間を発信したいんです」と森永さん。新たな文化を発信しようとするカフェに出会った。

  • 農村のありのままの風景が残る静かな場所まできた。昔ながらの暮らしを体験をしながら、まるで家族のようなあたたかいおもてなしを受けることができる「烏泊山荘」ご主人の野﨑忠秋さんが笑顔で迎えてくれた。野﨑さんは、定年退職後、奥さまの実家であるこの場所で民泊をスタート。人を呼び込み、農村の暮らしを感じてもらうことで、この景観を守っていると言う。夜になれば、奥さまが腕によりをかけたごちそうのおもてなしが待っていた。
    「一回来た人は、みんな家族だよ」と、笑う野﨑さん。「家族」を楽しませるために、ツリーハウスをつくったり、集落の案内をしてくれたり。誰よりもご本人が楽しんでいるように見えた。

  • 烏泊山荘には、たくさんの体験プログラムが用意されている。今回は、カヌー体験を選択。野﨑さんの手ほどきを受けて、コツを教えてもらい、出航。川面と同じ目線で見る景色に、美しさを感じる。ゆるやかな流れの川だが、なかなかカヌーが言うことを聞かない。浅瀬の川だから、転覆しても心配なし。慣れてくる頃には、ゆっくりと景色を眺める余裕が出てきた。遊び相手になってくれたこの豊かな自然を、いつまでも守りたくなった。

  • 再び街へ出て、たどり着いたのは、昭和38年創業の「ロジエ」レトロという言葉がぴったりの純喫茶。店内に並ぶアンティークコレクションを眺めていると「どこから来たの?」と、マスターの山口さんが気さくに声をかけてくれる。県外から来たことを告げると、伊万里の見どころ、歴史、焼物の魅力について教えてくれた。料理もサラダからメイン、デザートまで手づくりにこだわり、地元の食材をふんだんに使用。ここは、伊万里愛に溢れている。
    この街に流れる時間や営みに触れた旅。伊万里の魅力が、しっかりと私の胸に刻まれた。